スカイ・クロラ~The Sky Crawlers~
2008年 08月 11日
スカイ・クロラ~The Sky Crawlers~
監督:押井守
原作:森博嗣
音楽:川井憲次
脚本:伊藤ちひろ
声の出演:菊地凛子、加瀬亮、谷原章介、栗山千明
海猫屋的満足度 ★★★☆☆
キャラクターの絵とCGの映像は好みが別れるとこか?
嫌いじゃないが、めちゃめちゃ好みかというとシーンによって様々。
私自身、メカニックにあまり興味がないので、戦闘機にあまりそそられなかった。
空は美しかったが、水の表現は難しいのだなぁ…と思ってみたり。
あと飛行機乗りってヤツは豚も人間も一緒だなぁ…とか。(笑)
音楽&音響は素晴らしいのひとこと!
特に音響の細部までのこだわり具合は、全神経を研ぎ澄まして感じて欲しいと思う。
淡々と流れていくストーリーが 押井さんらしくないほどにわかりやすい!
なぜかそのわかりやすさにイラっときてしまった。(笑)
「若い人たちに伝えたいことがある」
そのメッセージは伝わってはくるのだが、どうにも上っ面だけの優しさしか感じない。
エンドロールを冷静に見ながら(途中、友人の名前を発見してちょっと嬉しくなったり)押井さんも大人になっちゃったのね、これだったら訳のわからん台詞で右脳をかき回してくれた「イノセンス」の方が好きだな、なんて思っていたが…
まさかそのあと、あんなことが待ち受けていたなんて…
そう!エンドロールのあと、どんな場面が展開されるかわかっていた。
わかっていたはずなのに…
スイトの最後の台詞。
その言葉を聞いた瞬間、胸にナイフを突き立てられ、そのままガッツリ心臓をえぐられたような痛みとともに泣き崩れた。
苦しくて痛くって。
しばらく座席から立つことが出来なかったほどに…
やられた、してやられた。
押井守の術中にはまってしまった!
あのラストシーンで、おぼろげだったピースがすべてはまった。
まさかこれを狙っていたとしたら…
恐ろしい男だ、押井守。
私には、あくまで私にとってこの作品は。
昨日と今日が違うといったレベルのものじゃない。
生きることの意味と。
現世に生まれてきた使命と、を。
真っ向から、まるでナイフのように突きつけられた。
あくまで私流で解釈させてもらおう。
これは過去世でのカルマを、現世において浄化する目的に気付くメッセージだ。
「もう一度、生まれてきたいと思う?」
その問いにノーと答えてみたとしても。
自分が現世に生まれてきた使命に気付くまで。
何度も転生を繰り返す。
だから自分の生きる意味に気付くためにも。
違うところを踏んで歩いてみればいい。
景色はきっと違うはず。
違う景色があることを知れば。
少なくとも景色が違って見えたなら。
昨日の自分と今日の自分は、もう今までの自分じゃない。
どんなに小さな違いだとしても。
そこに希望は必ずある。
ぶっちゃけ「キルドレ」や「ショーとしての戦争」はシンボルであり、そこに深い意味はないように思う。
そっちにフォーカスしていると本来の意味を見失うかも?
あとは…恋愛映画とは違うと思うぞ。(^_^;)
まぁ恋愛の部分を語るなら、これはかなり女性側に寄ってるよね。
女性の感性じゃないとわからないかも?
っつか、そこがわかるようになった押井さんが怖い。(笑)
とにかく観終わったあと、崩れたっつーのは初めての体験。
それが悔しいんで★3つ。
監督:押井守
原作:森博嗣
音楽:川井憲次
脚本:伊藤ちひろ
声の出演:菊地凛子、加瀬亮、谷原章介、栗山千明
海猫屋的満足度 ★★★☆☆
キャラクターの絵とCGの映像は好みが別れるとこか?
嫌いじゃないが、めちゃめちゃ好みかというとシーンによって様々。
私自身、メカニックにあまり興味がないので、戦闘機にあまりそそられなかった。
空は美しかったが、水の表現は難しいのだなぁ…と思ってみたり。
あと飛行機乗りってヤツは豚も人間も一緒だなぁ…とか。(笑)
音楽&音響は素晴らしいのひとこと!
特に音響の細部までのこだわり具合は、全神経を研ぎ澄まして感じて欲しいと思う。
淡々と流れていくストーリーが 押井さんらしくないほどにわかりやすい!
なぜかそのわかりやすさにイラっときてしまった。(笑)
「若い人たちに伝えたいことがある」
そのメッセージは伝わってはくるのだが、どうにも上っ面だけの優しさしか感じない。
エンドロールを冷静に見ながら(途中、友人の名前を発見してちょっと嬉しくなったり)押井さんも大人になっちゃったのね、これだったら訳のわからん台詞で右脳をかき回してくれた「イノセンス」の方が好きだな、なんて思っていたが…
まさかそのあと、あんなことが待ち受けていたなんて…
そう!エンドロールのあと、どんな場面が展開されるかわかっていた。
わかっていたはずなのに…
スイトの最後の台詞。
その言葉を聞いた瞬間、胸にナイフを突き立てられ、そのままガッツリ心臓をえぐられたような痛みとともに泣き崩れた。
苦しくて痛くって。
しばらく座席から立つことが出来なかったほどに…
やられた、してやられた。
押井守の術中にはまってしまった!
あのラストシーンで、おぼろげだったピースがすべてはまった。
まさかこれを狙っていたとしたら…
恐ろしい男だ、押井守。
私には、あくまで私にとってこの作品は。
昨日と今日が違うといったレベルのものじゃない。
生きることの意味と。
現世に生まれてきた使命と、を。
真っ向から、まるでナイフのように突きつけられた。
あくまで私流で解釈させてもらおう。
これは過去世でのカルマを、現世において浄化する目的に気付くメッセージだ。
「もう一度、生まれてきたいと思う?」
その問いにノーと答えてみたとしても。
自分が現世に生まれてきた使命に気付くまで。
何度も転生を繰り返す。
だから自分の生きる意味に気付くためにも。
違うところを踏んで歩いてみればいい。
景色はきっと違うはず。
違う景色があることを知れば。
少なくとも景色が違って見えたなら。
昨日の自分と今日の自分は、もう今までの自分じゃない。
どんなに小さな違いだとしても。
そこに希望は必ずある。
ぶっちゃけ「キルドレ」や「ショーとしての戦争」はシンボルであり、そこに深い意味はないように思う。
そっちにフォーカスしていると本来の意味を見失うかも?
あとは…恋愛映画とは違うと思うぞ。(^_^;)
まぁ恋愛の部分を語るなら、これはかなり女性側に寄ってるよね。
女性の感性じゃないとわからないかも?
っつか、そこがわかるようになった押井さんが怖い。(笑)
とにかく観終わったあと、崩れたっつーのは初めての体験。
それが悔しいんで★3つ。
by umineko_ya
| 2008-08-11 00:40
| 映画・DVD